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【古民家T】《我が家の紹介》《第1回作業》《第2回作業》《第3回作業》

我が家の紹介
 我が家の紹介       【 平成18(2006)年10月 】
私は『いなか太郎』ともうします。
東京都世田谷区で生まれ・育ち、結婚して神奈川県相模原市で居住しておりました。
50歳ころから「老後は、住民も少なく・自然豊かな田舎で暮らしたい」と思うようになり、田舎物件を紹介する雑誌をみては、良さそうな物件があると「見学」に行ったりしていました。

そんな中、4人いた子供も全員家を出て、女房殿と二人だけになったので、本気で田舎を探し始めました。
2006年10月に今回の物件が雑誌に載り、「土地は1400坪で古民家付き」とのことで、非常に魅力を感じ、見学に来ました。
「古民家」なるものは、雑誌の写真等では見ていましたが、実際に見るのは初めてでした。
天井の脇から、黒い梁が見えていて感動しました。

約7年空き家だった家なので、畑・山林・宅地、全てが背の高い草が伸び放題でした。
でも草をかき分けて歩いてみると、土地がけっこう平らなのです。
これなら「草を刈れば使える」と思いました。
しかし、当時の私は「刈払い機」すら使ったことがなく、この草を整理するのに、どれくらいの作業が必要なのか、検討がつきませんでした。

私的には、その日の内に「ここに移住しよう」と決めていましたが、それを察した女房殿はイヤ−な顔をしていました。
最悪、「私一人ででも移住する」と腹を決め購入しました。

11月には契約を済ませ、引き渡されました。
当初は、畑は1500坪ないと「登記」できないとのことで、「借り登記」しましたが、後日「旧・山方町」の場合は900坪あれば「登記」ができることが分かり「登記」できました。

しかし、家の中は、荒れ放題で、イヤーな匂いが充満していて、とても寝泊まりできる状況ではありませんでした。

リフォームしようにも、どうしていいかもわからず、お金もないので、「自分でリフォームする」と決め、「寝泊まりできる程度になるまでは、相模原から通って作業をする」ことにしました。

以下に、リフォームの状況を順次紹介してゆきます。
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まずは、我が家の概要を紹介します。

写真・文章は、移住当時のものです

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公図を元に手書きした我が家の全体図です。
長手方向の両端の距離は130m位あります。
畑はA(413坪)・B(178坪)・C(62坪)・D(250坪)の4つです。
畑AとBの間は段になっており、2m位Bの方が上段です。
畑Aはだいたい平らです。

畑Bの西側は隣の畑ですが、何年か手入れしていない為に我が家の畑同様草ぼうぼうです。
畑Cは中程は平らですが、南北は傾斜地でどちらも下がっています。
畑Dはほぼ平らで、雑草も少ないです。お花でも植えたら綺麗そうです。

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【我が家への入路】
久隆川(標高130m位)から家のある宅地までの高低差は10m近くあります。
橋を渡り、急坂のカーブを上ると家の前にでます。
私は1ボックスカー(タウンエース・ノア)で上りますが、坂の途中で止ってしまうとスリップして上れません。
今は砂利道になっていますが、コンクリートにしたいなぁ・・・
でもコンクリートにすると「降雪時に余計滑る」との話もあります。
私は、「坂の下が川なのだがら簡単に除雪できるのでは・・・」と思いますが、甘いでしょうか?
ちなみに、雪は年に数回30cm位積もるそうです。
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【橋】
我が家には、大型車は入れません。(橋の幅が狭い為)
何かの工事の時はつらそうです。
ちなみに橋は常陸大宮市が管理しており、鉄骨で頑丈そうな橋です。
以前、木製の橋が大雨で流された際に前の居住者(今後、「前住者」と呼ぶ)が町(当時は山方町)に
お願いして作ってもらったそうです。
尚、北側の橋は流された際に臨時で作った歩行用の橋だそうです。
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写真は、畑Aです。
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【家】
魅力的な黒くて太い梁があるのですが、廊下の部分以外は天井があり、見えません。
前住者にの方に「天井を外して、梁を出したい」と言ったら、「そんな事したら冬が寒いよ」
「都会の人は何を考えるかわからない」と言われました。
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購入時の家の間取りです。(広さは36坪です)
リフォームするにしろ、畑の整備をするのしろ、まずは家を寝泊まりのできる状態にしなければならないので、
畑の草刈りは後回しにして、リフォームから始めることにしましす。
まず天井を全て取り外して、全体を眺めてからどうリフォームするかを決めます。
畑の草刈りも並大抵ではなさそうだし、先をを考えると途方に暮れそうです。

以下、第1回作業の様子を紹介します。
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第1回作業
    第1回作業
2006年11月25〜27日の2泊3日で、昨年の5月に結婚した次女(宣ちゃん)と2人で行いました。
25日の朝4:30頃相模原の我が家を出発、中央道-->首都高 経由で、5:45頃に三郷ICを通過
(6時前だと、ETCの深夜早朝割引で三郷IC→那珂IC間(約95km)の高速代が半額になります)
守谷SAで朝食、7時頃、那珂ICを通過。国道118号を北上し途中コンビニで昼食用の食料と飲料を調達。
8時頃に我が家に到着しました。
相模原の我が家から3時間半の道のりです。

我が家は、異様なにおいはするし、埃だらけでとても「食事」など出来る状況ではありません。
まして、「眠る」ことなどできません。

私は、ライトエース・ノアに乗っていますので、ダブルサイズの布団を持参し、夜は車の中で寝ます。
そとは冷えていましたが、結構よく眠ることができました。

お風呂は、近く(といっても車で30分くらい)に「三太の湯」「ささの湯」「金砂の湯」と「日帰り温泉」が3つもあります。
これはラッキーでした。作業が終了したら温泉に行き、お風呂に入り、食事をして、明日の朝・昼食を調達して帰ります。
入浴料も安いです。「ささの湯」は5時を過ぎると300円でした。

トイレは、工事現場用のポッチャントイレがあるだけでしたので、汚れているしとても使う気のはなりません。
災害時などで使われる「簡易トイレ」を持参し済ませました。
でも、なるべく「温泉」行ったときに済ませるようにします。(その方が快適です)
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朝日がさわやかで気持ちのいいこと。
白髪あたまの「いなか太郎」です(私の後ろの枯れ草はお茶の木に枯れ草が覆いかぶさっています)

この写真、見覚えある方も多いと思います。
何を隠そう、「いなか太郎」のロゴに使用したのがこの写真です。
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紅葉を楽しみにしておりましたが、周りの山(300m〜400m級の山です)は杉の植林が多く、 紅葉した部分は予想より少なかったです。 紅葉です(我が家の「もみじ」が一番きれい???)
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1日目はのんびりひなたぼっこを楽しむとともに、今後の工事の為に「土間」を現場事務所にして、飲み喰いをする所にきめ、準備しました。

TVは久隆の共同アンテナの有線TVが写りました。(移住したらお金払います。それまではタダで見させてください)
チャンネル番号は東京と同じ上に、NHKのBSも受信できてます。(ほとんど都会気分です)
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その後、工事の為に畳を全て、物置にしまいました。
結構重くて、重労働でした。
畳みを上げたら、各部屋に囲炉裏のあとがありました。
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囲炉裏の下側の写真です。石を積み上げただけで作っています。
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2日目はまず、相模原より持参した、薪のカマドストーブを土間に設置することからはじめました。
大宮のジョイフル山新にゆき、煙突類を購入し取付けました。
煙突をさわったのは、小学校のダルマストーブ以来の気がします。
どうするのか分かりませんでしたが、売っていた材料を見て・どう取付けるかを想像して・必要
そうな材料を購入して、見よう見まねで何とか取付けました。
(2ケ月たっても使用できますので、大丈夫でしょう)
煙突の出口は、土間のサッシからガラスだけ外そうを思いましたが、外れないので、サッシごと
外して、コンパネをサッシの大きさに切って取付けました。
煙突の完成です。
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3-130
煙突から煙が出て、なぜか「感動」しました。
「自然」っていいものです。
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ストーブで薪を燃すというのは、エコな感じでいいものです。
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3日目はいよいよ天井外しです。
まず、8畳の和室からはじめました。
どうしていいか分からず、ますは下から大ハンマーで叩いて、何枚か天井を割ってみました。
叩くたびに埃が降ってきてたまりません。
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そこで天井をジッと眺め、四つ割にして取ることにしました。 天井を支えているサンを真ん中で切り、上の梁からつるしている部分を外し、強引に叩き降ろ しました。 見事に落ちてくれました。 部屋の1/4が取れました
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半分が取れました
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3/4目に挑戦
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埃を巻き上げて落ちたところ
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3/4が無くなるとこんな感じ
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天井が無くなると、見事な黒い梁が見えました。
屋根は10数年前に茅葺きだったものをトタン葺きにリフォームしたそうで、きれいです。
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つぎに、隣の6畳の部屋の天井を外しました。
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だいぶん要領が分かってきて早かったです。
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ついに本日の予定終了(ご苦労さまでした)

しかし、埃にはまいりました。
鴨居には、70年分の埃がたまっています。
また、梁とか柱にも埃がたまっており、水洗いでもしたい感じです。
(「水洗いなど、とんでもない」ことが、後日分かりました)
今回はザッととって、全体の埃払いは別途やることにしました。
一番上の梁は床から5m位あり、装備(命綱等)がないと危険です。

またネズミの食べかすとか糞もあり、閉口する場面もありました。
前住者からは、「ネズミとは友達になってください」と言われたので、覚悟はしていましたが・・・
今回は女房殿がいなくてよかったです。

作業後、帰りに「三太の湯」に寄って相模原に帰りました。
耳の中とか、鼻の中が埃で真っ黒でした。
帽子に防塵マスクという防備でやりましたが、この分だと相当吸い込んでるなと思いました。
「先が思いやられるな」と思いながら、帰宅しました。

第2回作業
    第2回作業
第2回目の作業は、2006年12月27〜30日の3泊4日で行いました。
今回は、女房殿・宣ちゃん・コーギー犬の はるか(♀9歳)と ポール(♂6歳)で行きました。
ポール は はるか の子供です。

29日より次男の耕次郎君が電車で来て合流しました。
最寄り駅は、「水郡線」の「下小川」です。(我が家より、車で15分)

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庭で のんびり の女房殿と宣ちゃんです。
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庭であそぶ「はるか」ちゃんです。
ひろ−−いお庭でいうことなし。
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親子で跳ね回る「はるか」 と 「ポール」 です。
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今回作業は、前回外した天井を「薪」にすることから始めました。
女房殿が必死でがんばってくれました。
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天井外しは、前回の続きで4畳の部屋から始めました。
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続いて土間の奥の8畳の間です(実際は10畳ありました)
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ここの天井はサンを組んで取付けられていました。
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次は、いよいよ最後の10畳間です。
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ここは、きれいな天井を外したら、その上に昔ながらの天井が出てきました。
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この天井も上には埃が一杯溜まっていますので、今度は思い切って、10畳を2つ割で落としました。
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5畳分の天井が見事に落ちてくれました。
要領が分かってきたので、思ったより早く済みました。
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天井が無くなると、見事な梁が出てきました。

天井が無くなって気が付いたのですが、ずーーっと悩まされていた、いやな匂いが無くなりました。
天井には、ネズミの糞やおしっこが山のように溜まっている所がいくつもありました。
天井の残骸を焼くことによって、それらが全て焼き払われたのです。
匂いが無くなり、家の中でもさわやかな風が感じられるようになりました。
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今回は耕次郎君もいるし、畑の草も枯れたので畑Bの整備をすることにしました。
まずは、畑の境に植わってるお茶の上の草を払いました。
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草を払ったら、緑色のお茶の葉が現れました。
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畑の草は、エンジン付きの草刈機を購入し、使ってみました。
結構、おもしろいように草が刈れます。
耕次郎君が初めてとは思えないほど、上手に使いこなしてくれました。
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4-200
刈り取った草を少しずつ集めて燃やしました。
4-210
[4-210] と [4-220] の写真はほぼ同じ所の草刈りの前後の写真です。
こんなにきれいに整備されました。
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4-220
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第3回作業
    第3回作業
2007年2月5〜7日2泊3日で、今回は、私一人で行きました。
合併浄化槽の工事が始まるというので、急遽行くことになった為、応援の都合がつかず、
私一人で行く事になりました。
したがって、作業中の写真は撮れてませんでした。

今回は朝7時頃家を出て、朝のラッシュ時に東京を通過してみました、首都高などに乗ったら渋滞すると思い、
相模原 --> 中央道 --> 高井戸IC --> 環状8号 --> 和光IC --> 外環道 --> 常磐道、のコースを通りました。
早朝に出るのに比して、40分オーバーくらいでした。

茨城では、電気とか水道の料金の銀行口座からの自動引落しが地元の銀行・支店でなければダメらしく、
現在私が持っている銀行では引落ができないとのことでした。
そこで、今回は11時ころに山方に着いたので、山方にある銀行に寄って口座を作りました。

途中でビール、お酒、つまみ、弁当等を購入し我が家に着きました。
当日はポカポカ陽気で気持ちよく、庭にテーブルを出してのんびりと田舎の美味しい空気とお昼寝を堪能しました。
今回は冷蔵庫と電子レンジを持ち込みましたので、お弁当を暖めることもできるし、冷凍食品も購入でき、
食生活は大分都会的になりました。

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1日目は昼寝のあと、家の内外を見て回り、今後どう作業をするか検討して終わりました。
庭には、草花が芽吹きはじめていました。
クロッカスの花(おそらく)です。
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水仙(おそらく)です。
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2日目は朝から浄化槽工事の人が来て、工事が始まりました。
浄化槽は裏庭に設置したかったのですが 「裏庭までの通路が狭くて、浄化槽本体を持ち込むことができない」とのこと。
しかたなく、家の前の川側に設置することにしました。

合併浄化槽を設置する場合は、市から補助金をいただいて工事する所が多いそうですが、常陸大宮市では市が浄化槽の設置・維持管理をするとのこと。
設置時に\300,000-を自己負担するのですが、これで浄化槽の設置と放流側の配管をしてくれるそうです。
ここは、川に放流する関係で、通常の合併浄化槽(放流水質BOD 20ppm以下)より高性能(10ppm以下)の浄化槽でなければならず、自分で設置する場合は補助金をもらっても、\300,000-以上かかるとおもいます。
使用開始後の維持管理も自分で維持管理業者と契約するより安いみたいです。
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5-040
「浄化槽を埋めるために掘った土を敷地内に蒔かせてほしい」とのことで、土を庭(畑D)に蒔いたのですが、土というよりも、石が多く、庭がどうなるかちょっと心配です。
下の方は岩だったそうです。
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2日目は、一番大きい畑Aの整備です。
畑Bと同様、少しづつ刈り取っては燃やしました。
ここのところ、異常乾燥の日が続いているせいか、草は枯れきっていて、簡単に刈り取れました。
相当疲れましたが、8割程は整備できました。
[5-090] と [5-100] が整地の前後の状態です
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5-100
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5-110
草を刈り取ったら、畑の一部に畝が見えてきて畑っぽくなりました。

ただ、どこもそうですが、畑一面に「クズの弦」がはびこっていて、レーキで草を集めようとしても、いちいち引っかかります。
「クズの弦」がその他の木にもお茶にも絡まっているのです。

これで、畑の草はおおむね整理できたので、畑を耕すことと木類は植えられるようになりました。
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3日目は、室内に後から取り付けられた壁類を取り外し、襖も取り外して、
今後のリフォーム計画の為に細部の写真を撮りました。

釘等の金物を一切使用せず、「チョウナ」で削った梁を組上げる、見事な技をご覧ください。
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