ロゴ
HOME いなか太郎 古民家 T 古民家U 古民家V 太郎池 太郎池鯉移住 薪ストーブ 岩風呂 橋の架替え ウッドデッキ 駐車場 事務所の増築 問合せ
【岩風呂】《新太郎f風呂の設計》《新太郎f風呂の基礎》《新太郎f風呂の仕上げ》《新太郎f風呂の設備》

新太郎f風呂の設計
 新太郎風呂の設計     【 平成22(2010)年1月 】

我が家にはお風呂が2つあります。
1つは、リフォームの時に設置した「ユニットバス」です。
もう一つは、もともと有っ「太郎風呂」です。

「ユニットバス」は大きくて綺麗で気持ちいいのですが、プロパンガスのボイラーにした為に毎日お風呂に入るとガス代が跳ね上がります。
「ユニットバス」は来客用にして、通常は薪で焚ける「太郎風呂」を使っています。
「太郎風呂」は窓からの眺めも良く、石油と薪で焚けるので非常に経済的なのですが、3つの難点があります。
  @浴槽がステンレスで小さい(80p×60p)ので、足をのばして入れない。
  A下がスノコなので、いつも濡れており、カビや苔が生えてしまう。
  Bボイラーが室内(土間)にあるので石油のボイラーを焚いて薪に点火するまでの間、煙が立ちこめてしまう。

そこで、「太郎風呂」を下記の仕様で改装することにしました。
  @浴室の広さは1坪ありますので、半分を浴槽に、半分を洗い場にし、ゆったりと入れる大きさ
   (浴槽内寸 140p×70p)にする。
  A浴槽を岩(または石)でつっくり、温泉気分になるようにする。
  C露天風呂のように、浴槽の中でゆったり座って外が眺められるようにする。
  B洗い場の床を上げ、タイル貼りにて、浴槽以外に水の留まるところが無いようにする。(浴室が乾燥します)
  Dボイラを外に置き、ボイラー小屋を作って、薪も多少置けるようにする。
  E24時間風呂を使用し、お湯を循環させてフィルターで濾過し、きれいになお湯にするとともに、
    水換えの回数を減らします。(水交換は数か月に1回程度)
   (電気代を気にしなければ24時間いつでも入れるようにすることも可能です)
  F24時間風呂の機能を使って、ジェットバスやお湯の流れる滝も作る。

Photo_Left
44-010
改装前の「太郎風呂」です

床は檜のスノコですが、いつも濡れているためにコケが生えてしまいます。
44-020
浴槽が小さく、足を伸ばせません
Photo_Right
Photo_Left
44-030
「太郎風呂」の窓からの眺めです。
44-040
石油+薪のボイラーです。
Photo_Right
Photo_Left
44-070
CADで書いた「新太郎風呂」の設計図です

浴室を上から見た図です。
左側は浴槽で右側が洗い場です。
ボイラーは建物の外に出します。
下側の機器は「24時間風呂」でお湯を循環させます。
44-080
立面図です。

排水配管等が書かれています
Photo_Right
Photo_Left
46-010
完成した「新太郎風呂」です。

新太郎f風呂の基礎
新太郎f風呂の基礎

新太郎f風呂は、太郎池の時と同様、「ブロックで形を作り、セメントで仕上げる」という方法で行います。

工事を始めたのは2010年1月です。一年で一番寒い時期でした。。
夜は凍ります。
工事をしたコンクリートが凍らないように「火鉢」で温める等、苦労しました。
こういう時期に工事を始めるべきではありませんでした。
でも、始めちゃったら引き返せません。「やるっきゃない」です。

Photo_Left
44-050
まず、浴槽・ボイラー等を取り外し、浴室を空にしました。
44-060
Photo_Right
Photo_Left
44-090
まず、設計のレベルに合わせて、浴槽と洗い場用の排水配管をしました
44-100
ワイヤーメッシュを置き、浴槽の底部分のコンクリートを流しました。
Photo_Right
Photo_Left
44-110
44-120
焚き口や24時間風呂の吐出口は、ネジ止めで止水するようになっているので、目皿を作ってネジ止めし、モルタルで埋め込むことにしました。
Photo_Right
Photo_Left
44-130
44-140
コンクリートを手練りするのは重労働なので、浴槽内の段差(腰掛け)はブロックを一段積んで作ります。
Photo_Right
Photo_Left
44-160
朝は−5度くらいになりますので、コンクリートが凍らないように夜は、七輪に炭か練炭を焚いておきます。
44-170
ブロックを3段積みました。浴槽の水深は60pくらいです。
Photo_Right
Photo_Left
44-180
洗い場の床もブロックを敷いて高くしました。

新太郎f風呂の仕上げ
新太郎f風呂の仕上げ

湯舟の内側のモルタル塗りは、太郎池の要領でやります。

浴室の壁と洗い場の床にはタイルを貼る予定です。
以前、友人から15×15pのタイルを200枚くらい頂いたのですが、使い道が無くとってありました。
今回、これを使うことにしました。

壁にタイルを貼るには、
  @壁にココンパネを張る
  Aコンパネに防水紙を貼る
  Bラス網を貼る
  Cラス網にモルタルを塗る
  Dモルタルにタイルを貼る
の手順でやります。

Photo_Right
44-190
つぎは防水の為のモルタル塗りです。
池の時の要領でブロックの壁にモルタルを押さえつけて貼りました。
44-210
Photo_Right
Photo_Left
44-220
防水が全て終わりました。
水漏れが有るかどうか不安ですが、何とか仕上げました。
44-230
Photo_Right
Photo_Left
44-240
44-250
Photo_Right
Photo_Left
45-010
浴室の壁にはタイルを張る予定です。
タイルを張るには、壁に、コンパネ・防水紙・ラス網・モルタル を張る必要があります。

浴室の壁にコンパネを張りました。
45-020
Photo_Right
Photo_Left
45-030
コンパネに防水紙を貼りました。
45-040
Photo_Right
Photo_Left
45-041
ラス網を貼りました。
45-042
Photo_Right
Photo_Left
45-050
いよいよ水を入れ、水漏れのチェックですが、ボイラを取り付けないと、湯を沸かすためのボイラの穴から水が漏れてしまします。
先にボイラを取り付けます。

ボイラは浴室の外に置きます。
先にボイラを取り付けます。
外に置く所にブロックをセットしました。
45-070
ボイラをセットし、吸入(下側)と吐出(上側)の配管を取り付けました。

湯舟に水を張れば、ボイラにも水が入ります。
Photo_Right
Photo_Left
45-080
いよいよ水を入れ、水漏れのチェックです。
祈るような思いで水を張りました。
45-090
Photo_Right
Photo_Left
45-100
残念ながら、数カ所から水漏れがありました。
45-110
水を抜き、内側が乾くまで待って、いつまでも濡れている所が水の漏っている所です。
浴槽の角と底と壁の繋ぎ目から漏って居ました。
それ以外にも。何ヶ所が壁から漏っています。
防水セメントで補修しました。
Photo_Right
Photo_Left
45-120
水漏れはこの後もなくならず、4回目でやっと水漏れが止まりました。
池と違い、完全に止めるのは結構たいへんでした。
45-130
お風呂の扉を取付けました。
以前の扉は土間と同じ高さに着いていましたが、今回は床と同じ高さにします。
元々着いていた扉をハズし、30pくらい高くして、床と同じ高さで取付け直しました。
Photo_Right
Photo_Left
45-140
45-150
中から見るとこんな感じです。
Photo_Right
Photo_Left
45-160
ブロックの上にコンクリートを打ました。
出窓部分にモルタルを塗り、滝の台を取付けました。
45-170
滝は、適当な石を並べて作りました。
Photo_Right
Photo_Left
45-180
洗い場の洗い台もブロックを置き、モルタルを塗りました。
また、壁にもラス網にモルタルを塗りました。
45-190
Photo_Right
Photo_Left
45-200
出窓に綺麗な石を貼りました。
石は、ホームセンターで「ブルーオーシャン」いう商品名で販売していた、緑色っぽい平板を使いました。
石を貼ると、岩風呂っぽくなりました。
45-210
Photo_Right
Photo_Left
45-220
浴槽の内側にも石を貼り、ブロックの上に四角い石を並べて、浴槽の完成です。
45-230
Photo_Right
Photo_Left
45-240
洗い場の台は平石とタイルで作りました。

モルタルが乾いたら、水を入れてアク抜きをすれば、いよいよお風呂に入れます。
ワクワクしてきました。

新太郎f風呂の設備
新太郎f風呂の設備

浴槽のアク抜きは、池の時と同様「アクアマリンソフト」を使用すると、半日で完了します。
洗い場等の、水が溜まらないところは、「アクアマリンソフト」をハケで塗ると、塗った瞬間にジュジューっと泡がでます。
泡が出ればアク抜き完了です。
後は、水洗いをするだけです。
非常に簡単です。

始めてお湯を沸かしてみました。
前より2倍近い水量ですので、お湯が沸くのに時間がかかります。


新太郎風呂には24時間風呂を使用して循環濾過してます。
吸入したお風呂のお湯はフィルター槽で髪の毛やアカやゴミを取り除き、石とセラミックの入った槽でお湯を軟水にして、吐出します。
吐出湯とブロワで発生したエアーを同時に吐出することにより、ジェット水流を作ることも出来ます。
「ジャグジーバス」のようになります。

温度を設定すれば、1kwのヒータで加温することもできます。(電気代が気になるので、使わないつもり)
聞いた話しでは、24時間風呂で循環させると「ほとんど水換えはしなくて良い」とのこと。
冬は水換えすると、水が冷たいので湧くのに時間がかかります。
水換えしないで済むのは非常に助かります。
レジオネラ菌対策としては、稼働している間、1時間に1回吐出湯にオゾンを混入して殺菌しています。

Photo_Left
46-010
広くて非常に快適なお風呂です。
足もゆったり伸ばして、ゆっくり入れます。
46-020
24時間風呂の設備です。
Photo_Right
Photo_Left
46-030
46-040
24時間風呂の操作盤です。
お湯の温度も分かるので、いちいちお湯をさわらなくても「湯加減」がわかります。
40度を越えれば入れます。
Photo_Right
Photo_Left
46-210
24時間風呂を使った「ジェット水流」です。
腰の当たりに当てると気持ちいいです。
46-220
Photo_Right
Photo_Left
46-230
吐出湯を滝に切替えると滝からお湯が落ちます。
46-240
Photo_Right
Photo_Left
46-250
バルブ操作で、滝の流量を増やすことも出来ます。
46-260
Photo_Right
Photo_Left
46-270
使ってみてわかったのですが、滝から落ちるお湯は「打たせ湯」として使えます。
46-310
お湯は基本的には薪で湧かしますが、お湯がぬるい時にすぐ湧かせるように、浴室にも「石油ボイラー」のタイマーを付けました。
石油ボーラーを焚くと、5分でで3度くらい暖かくなります。
Photo_Right
Photo_Left
46-320
46-330
お風呂の入り口の前は脱衣場にするために、床の高さを隣の部屋と同じ高さにしました。
床には、以前のお風呂で壁に使用していた「檜板」を使いました。
Photo_Right
Photo_Left
46-340
お風呂の蓋も余った「檜板」を使用しました。0


まだ、「洗い場のタイル貼り」「ボイラー小屋作り」「脱衣場の壁や棚作り」が残ってますが、今日からは毎日快適なお風呂に入れます。
ほぼ思い通りのお風呂に仕上がりました。バンザーーーイ!

Copyright (C) Biosu Corporation All Rights Reserved.