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コンクリートの作り方 【 平成21(2009)年6月 】 |
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躯体はできたので、「太郎池」にコンクリートを打ちます。
コンクリートの作り方は、教科書には「セメント・砂・砂利を混ぜてから水を入れて練る」と書いてあります。
これだと重労働です。(腰を痛めます)
今回は、何度か作るうちに楽な方法を見つけました。
まず、セメントと砂を混ぜてモルタルを作ります。
それも水を入れすぎるくらい入れると、柔らかくて簡単に練ることができます。
「水状のモルタル」という感じです。
それに後から砂利を入れます。
砂利を入れた後は、スコップではなく「ジョレン」という道具を使うと楽です。
砂利を入れると多少固めになりますが水は多めの方が、砂利を入れた後も柔らかく練りやすいです。
また、柔らかめの方がコンクリートを流しこんだ時に隅々まで流れてくれるので結果的にも良いように思います。
しかし、コンクリートの強度的にどうかは良くわかりません。
この方法だとそれほどの重労働ではなく、コンクリートが作れます。
当初はブロックの穴には半分程度の穴にコンクリートを詰める予定でしたが、コンクリートが楽に作れることが分かったので、全ての穴にコンクリートを詰めました。
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38-010
底の土をだいたいの傾斜を考えて整地し、突き固めました。
その後で、石を叩きながら敷き詰め、ワイヤーメッシュを置きました。
結構な重労働でした。
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38-030
季節は梅雨に入ってしまいました。
底のコンクリートを半分打った所で雨になり、工事を中断しました。
池全体にブルーシートをかけたのですが、ブルーシートに水が溜まってしまい、ポトポトと雨が中に入ってしまいます。
ブルーシートに穴が開いている所からは、流れるように水が垂れてしまいます。
「急傾斜の屋根を付ける以外ない」と思い、手頃な塩ビのパイプを探して組み合わせ、屋根の骨組みを作りました。
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38-050
これにブルーシートをかけると、見事な屋根になりました。
ブルーシートの穴はクリップで留めています。
この方法だとほとんど雨漏りしませんでした。
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38-080
立て穴住居の趣で雨はしのげます。
これで、いつ雨が降っても大丈夫。
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38-090
残った半分もコンクリートを打ちました。
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38-100
池の底に高さ20pくらいの仕切を設けました。
このような仕切は鯉の為には無い方が良いのですが、こうしておくことにより、仕切まで水を抜くと池が2つになります。
池の掃除・魚の薬浴・池の天日消毒などの時に便利です。
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38-120
コンクリート打ちが終わったところで、梅雨も本格的になり、大粒の雨が降っています。
今後、池の内壁を仕上げるのに雨でも作業ができるように、我が家で一番大きいブルーシートに交換しました。
「小物池」「スイレン池」も含めてすっぽり覆うことができました。
出入り口がチョット狭いですが、これでどんな雨が降っても安心です。
テントの中は私が立って居られる位の高さがありますので、これで充分作業は出来ます。
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モルタルの塗り方 |
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いよいよ「太郎池」の仕上げです。
ブロック壁に防水モルタルを塗ります。
垂直なブロックにモルタルを塗るのは、正直いって、ひじょーーに不安でした。
以前、相模原でやった時に苦労した思いがあります。
相模原ではブロック30枚くらいでしたが、今回は数えたら155枚の垂直なブロックの表面を防水しなければなりません。
この作業の善し悪しで水漏れの有無が決まります。
最初に小物池を塗ってみて、色々と実験しました。
プロは、住宅の壁なんかでも「コテでスイスイ塗ってゆく」とのこと、1回塗りで2pくらいの厚みで塗るそうです。
私がやると、モルタルを固めに練れば、塗っても直ぐ剥がれるし、柔らかければズリ落ちてしまいます。
厚みも、どう頑張っても5o程度がやっとです。
いろいろ試す中で、固からず・柔らからずのモルタルを作り、
@コテでブロックに押しつける
A上と横から指でモルタルを押し込む
B多少、コテをバイブレーションしてブロックに貼り付ける
Cそのまま、しばらく待つ
Dコテを押しつけつつ、滑らせながら離す
方法が良いことになりました。
この方法だと、厚みが2p位のモルタルがブロックに張り付いたままになります。
しかし、何度かこの方法で試しましたが、以下の問題がありました。
@モルタルの固さがチョットかわると、崩れたり・ズリ落ちたりしてしまう。
A市販のコテで押し当てたのでは、1回の面積が小さくて手間がかかりすぎる。
>
モルタルの固さは、練る時の水の量の加減で決まります。
セメントと砂の量は、バケツではかりました。
我が家のバケツの1杯の容量は8リットルです。
モルタルの場合は、セメント1杯+砂2杯で作ります。(コンクリートの場合はセメント1杯+砂2杯+砂利3杯)
これに水を4〜5リットルです。
出来るモルタルの量は16リットルです。(ブロック12枚を塗れる量)
水の量は天候と日差しに左右されます。
雨の日は4リットル、晴れた昼間は5リットル、晴れた夕方は4.5リットルが良いです。
これが分かるのに随分苦労しました。(分かった時には作業は終盤でした)
コテの件は、木で10p×20p位のコテを作り試しましたが、モルタルがブロックより、コテに着いてしまい、コテを離すと剥がれることがありました。
そこで、この木のコテの表面に、同じ大きさのプラスチックで表面がツルツルしたものを貼り付けました。
これは正解でした。
鉄のコテよりも良く滑るので、ブロックにモルタルを押し当てたあと、コテは簡単にズレて離れてくれます。
この方法は大正解で、155枚のブロックにモルタルの垂直塗りが完了しました。
モルタルの厚みは多少バラツキはありますが、平均15oくらいに仕上がりました。(使ったモルタルの量から換算)。
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39-010
池の中に入り、モルタルを練っています。
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39-020
防水用なので、防水剤を入れて練りました。
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39-040
通常のコテと比べるとかなり大きいです。
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39-050
コテで押し当てながら、上から押し込んでいます。
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39-060
コテを離すときっちりとブロックに張り付いています。
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39-070
155個全てのブロックの防水が完了しました。
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39-080
ぐるっと見回すと、我ながらうまく塗れたと思います。
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39-100
「小物池」と「スイレン池」も塗りました。
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39-110
これで、悩みの種だったブロック壁の防水が終了しました。
あとは、底の仕上げ塗りとブロックの上に石を並べれば完了です。
もう、体力的にも技量的にも悩ましい問題はないので一安心です。
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「太郎池」の仕上げ |
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いよいよ「仕上げ」です。
底のモルタル塗りとブロックの上に石を並べれば完了です。
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40-020
真ん中の仕切の上には、鯉が傷つかないように30φのパイプを2つ割に裂いた物を置きました。
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40-030
次に、最後の作業である、池の縁に石を置く作業を行ないました。
石は主に、池を掘ったときに出てきた石を使用しました。
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40-040
小物池とスイレン池は小さめの石を並べました。
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40-060
池本体の回りには大きめの石を置きました。
特に真ん中の目立つ所には、持てる範囲で最大級のものを配置しました。
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40-100
これで、池は完成です。
4月の中頃から工事を始めましたので、2ヶ月半を要しました。
リフォームも含めた今までの工事で、一つの作業としては一番手間がかかりました
いつ出来るのかと思いましたが、何とか完成までこぎ着けました。
祝杯です。ばんざーーーーい。
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40-110
このあと、水を入れてみて、水漏れがないことを祈ります。
セメントのアク抜きは「アクアマリン ソフト」という薬剤を水に溶かすと、「3時間程度でアク抜きが出来る」とのこと
やってみます。
その後、メダカや金魚を入れてみて元気でいてくれれば、アク抜き完了です。
アク抜きか完了したら、いよいよ鯉達の引っ越しです。
どのようにして引っ越すか、作戦を練らなければなりません。
追伸
「水漏れ」に関しては、2020年10月現在まで、11年間「水漏れなし」で来ております
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